[ テーマ: 気になる東 別館 ]
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「海街diary 蝉時雨のやむ頃」(作 吉田秋生)小学館
はい、気楽なコラムということで、初めての気になる東別館はマンガを取り上げたいと思います。(いきなり気楽すぎ?)
「海街diary」というシリーズの1巻目が今回紹介する本です。このシリーズ2巻目までが発行されていて、2巻目は「真昼の月」という副題がついています。1巻目は2007年5月、2巻目は2008年10月と1年半に1冊づつ発行されていますので、そろそろ3巻目が出るかなと楽しみにしているところです。
吉田秋生さんの作品とは「BANANA FISH」というマンガで出会いました。アクション物なのですが、印象的な台詞をとても上手く使う方だなぁと感じ、それ以来のファンです。今回の「海街diay」はアクション物とは違い、日常を丁寧に描く作品です。しかしやはりというか印象的な台詞がちりばめられています。
物語は、鎌倉で一緒に暮らしている3姉妹の元に、幼い頃離婚して出て行った父親の訃報が届くところから始まります。15年以上会っていない父親の死を、特に何とも思えない次女、父親との思いでがほとんど無い三女が、仕事のため葬儀に参加できない長女の代わりに葬式に出ることとなり山形に赴くことになり、そこで異母妹と初めて出会い、物語が動き始めます。
父親の再婚相手は夫の死に嘆き悲しんで何もてにつかず、そのためか異母妹は年の割にしっかりせざるを得ない場面がでてきます。
『子供であることを奪われた子供ほど悲しものはありません』
『死んでいく人と向き合うのはとてもエネルギーのいることなの。
許容量が小さいからってそれをそれを責めるのはやはり酷なのよ』
私たちのように福祉サービスを提供していると、死や(例えば台詞の死を認知症と置き換えてみる)認知症などに仕事として向き合うので、たとえ個人的には許容量が小さくとも受け入れる心構えが出来ています。ただ、ご家族でその事実(死や認知症など)を受け入れられない方も大勢見てきました。そのときに受け入れられないことを責めたり、無責任に「がんばれ」というのはやはり酷なことなのだなぁと改めて感じました。
受け入れられない事実をしっかりと捉えた上で、なにか専門職として手助けできないかを考えるべきですね。
この他にも心に染みる台詞がちりばめられていますが、決して重たい雰囲気にならずに、むしろ軽い感じで読ませる作者の力量がすごい。
また、舞台が鎌倉ということで、江ノ電や稲村ヶ崎、材木座などの知っている地名などがでてくるのも読んでいて楽しいですよ。
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